小山市に伝わる。小山市の田川のシノハラという人は河童の皿を持っているという。そのいわれは、農作業に使う馬の尻に河童が食いついたので、捕まえて殺そうとした。河童は命だけは助けてくれというので、川へ放した。幾日か経ち、再び川に河童が現れ、お礼だと言って、立派な皿を置いて行ったのだという。
また、これも上記の話と同じく小山市田川に伝わる馬と河童の話として、暗闇に行くと馬がよく鳴くので、河童が食いついているのではと怪しみ、見つけて捕まえたという話もある。上記の河童の皿との関連は不明。
(『南河内町史』p1000~1001)