2019-09-20 オトカサマ 栃木県足利郡月谷町下の宮の飯綱神社には次のような話がある。明治の中頃までは本社殿の下にオトカサマが穴を掘って住んでいる。オトカサマはキツネ又はムジナと考えられるという。その動物の出入りで人の吉凶を占った。またオトカサマは人間に憑くものであるという。(宮本袈裟雄「飯綱信仰の分類」「下野民俗」9号 p21 注によれば元は宮本袈裟雄に尾島利雄が提供した資料。)オトカがどのような動物と考えられていたかは上記の通り曖昧なものらしいが、語源は稲荷の音読みのトウカからであろう。