蛇骨塚
国分寺町本町の西端花見ヶ岡の裏手に蛇骨塚と呼ばれるところがあり次のような伝説がある。
鎌倉時代にこの地にすんでいた川井兵部の妻は夫への嫉妬心が高じ、大蛇に変身し、寺の池に住み人々を悩ませた。
村人たちはこの大蛇を慰めるため人身御供をさしだした。あるとき人身御供に選ばれた娘が栃木市惣社町の大神神社を訪れていた親鸞上人に相談した。上人は村人たちの集めた河原の小石に経文を書いて池に投げ込み念仏を唱えたところ、大蛇は妻の姿に戻り成仏し、このとき空から蓮華の華が降ったため、地名が花見ヶ岡になった。
この話を蓮華寺では20枚の絵に描き4枚の掛け軸に表具して絵解きがなされた。現在は行われていない。
『国分寺町史』民俗編 p295~296