とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

ボーツパキ

芳賀郡では五月六日をボーツパキという。
この日は田の中に入ると足が棒のごとく腫れるといって仕事を休む農家が多かった。
須藤村千本地方では那須与一が扇の的を射るときに「五月六日我が領内に田の中に入るものあらば足を棒ぱぎにするから扇の的を射させたまえ」と祈願したことが由来とされている。


(榎戸定治郎「栃木県芳賀郡の年中行事」「旅と伝説」三元社 九年六月号 通巻102号 p19 「完全復刻旅と伝説」17巻 岩崎美術社 1976年)