とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

2018-10-08から1日間の記事一覧

チュッシー

中禅寺湖で目撃されたという未確認生物。 UMA。ネス湖のネッシーのように日光にも未確認の生物の目撃情報があった。平成になってからも冗談のように会話にのぼることがあったが、ネッシーブームの産物の一つと思われる。

食用蛙の鳴き声

食用蛙はウシガエルのこと。 栃木市神田町で、夜な夜な牛の声に似たうめき声がする。 男達が集まり、堀端から正体を確かめようとしていると、買いたての自転車で帰りの人が通りかかった。大勢の人がいるので何事だろうと思ってよそ見をしているうちに川に落…

蚯蚓の鳴く声

芳賀郡でのミミズの声の聞きなしに「栗の花長く咲いて円くなれ」というものがある。 (加藤嘉一・高橋勝利編『下野昔話集』1975年 岩崎美術社 p167) ミミズの声がそう聞こえるということだが、ミミズは鳴かない。 栃木の例に限らずミミズが歌うとか声を出すと…

米とぎ婆さん

芳賀郡の童謡に「米とぎ婆さん晩方サーラサラ 薬師様でサーラサラ 子供さらべとサーラサラ」というものがある。 米磨ぎ婆さんという人さらいが、芳賀郡逆川村の木幡村にある薬師堂に住んでいたという伝説から生まれた歌。 (加藤嘉一・高橋勝利編『下野昔話集…

三人小便

芳賀郡の童謡。「三人小便地獄へやんな三人小便地獄へやんな」というものがある。 三人で並んで立ち小便をすると、そのうちの一人が死んでから地獄へ落とされるということから。 もし、三人並んでした場合には、着物の裾をくわえ、片足回りを三回すれば良い…