とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

キツネ(野木・古河)

 どどっぱらのどんじろべいという人が狐に騙された。女の人の家で赤ん坊を抱いていると、急に赤ん坊が重くなり囲炉裏の中に落としてしまった。坊主になって許してもらおうと頭を丸めたが、それはきつねに化かされていたのであった。

 野木から古河にお嫁に来た方が語った話だという。(岡村実『古河市史こぼれ話ーー市史編さんだより』古河市 昭和63年p23)