とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

2018-07-30から1日間の記事一覧

火柱

宇都宮あたりでは、夜になるとまれに火柱が地に立つことがある。 遠くから眺めると、一丈くらいの高さになってしばらくの間、空中に真っ直ぐに立っている。そのあとどちらかの方向に倒れる。すると、その時からあまり日数の立たないうちに火柱の倒れた方向に…

キツネ(野木・古河)

どどっぱらのどんじろべいという人が狐に騙された。女の人の家で赤ん坊を抱いていると、急に赤ん坊が重くなり囲炉裏の中に落としてしまった。坊主になって許してもらおうと頭を丸めたが、それはきつねに化かされていたのであった。 野木から古河にお嫁に来た…

ムエンボトケ様

南河内町に住んでいる話者が実家の石橋で曾祖母から聞いた話。 神棚に上がったお茶や水はただ捨てるのではなく、「ムエンボトケ様にあげます」といって木にかけるのがよいという。話者は今も実行しているという。(南河内町史編さん委員会『南河内町史』民俗編…