とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

鯉のぼりのたたり

国分寺町の箕輪には鯉のぼりを立てない。
理由は、お城があったが五月にお城が滅ぼされたからということが多く言われる。
また、鯉のぼりの旗を敵の旗と勘違いして城を捨てていったということなどがいわれる。
ある家で男の子が生まれ、鯉のぼりを立てたところ亡くなってしまい「鯉のぼりのたたり」と噂になったこともあるという。

(国分寺町史編さん委員会編『国分寺町史』民俗編 国分寺町 2001年 p313)