小野寺七木
楠木(村檜神社境内)蘇訪(村檜神社境内)姫小松(村檜神社境内)
寿永のころ義経が東北に向かうとき、尾張の国の熱田神宮の御神木を分けてもってきたもの。
雲赤梅(大慈寺境内)
大師が仏前の梅をさしたところ根が付き大木になった。
荷の木(浄光寺)大師が閼伽の樒を刺しておいたのが根付いて大木になった。
笠懸の松(小名路)
大師がおいでになった六月の中頃、この松に笠をかけ休んだ。
逆榎(山中)
皆川と山中の境あたりに、義経が東北へ向かうときに、八幡宮より「えの木」を持ってきて逆さにして捨てた。それが大木になった。地名として逆木(さかき)と呼んでいる。
以上七木はおよそ枯れてしまったが、地名として残っている。
(岩舟町教育委員会編『岩舟町の歴史』岩舟町 1974年 p391~391)