とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

2018-08-15から1日間の記事一覧

ざっこ・なご 

小野寺の西根部落にざっこ・なごと言われている所があり、その由来。 昔、西根の山あいの沢に一匹の大蛇が住みついて、田畑を荒らし、人にも危害を加えることもあった。 これを見かねた勇気のある男が、大蛇を刀で斬ると、尾は今の県道の東の原っぱに落ち、…

三和観世音堂縁起

寛永年間に佐野綱家の家臣、永島勘七が大和国長谷寺の十一面観音をここに移したという。 (『岩舟町の歴史』p385)

熊鷹神社縁起

岩舟町三和赤塚の熊鷹神社は、文武天皇のころに、この里に一人の行者がやって来て「ここに神を祀りなさい、その場所は三日後にわかるでしょう」と行って去っていった。 すると東の方から一羽の熊鷹が飛んできて一ヵ所をぐるぐるまわって三日間も飛び続けてい…

鶴巻神社縁起

岩舟町和泉の鶴巻神社縁起。 藤原家の家宝である鶴巻の鎧を佐野家に返そうとして、長沼五郎が従者数名をつれ、馬で通りかかったところ、宝物の鎧を奪われた。 五郎は刀をもって龍を斬り鎧を取り返したが、それをここに祀り、五郎は僧になりこの神社に仕えた…

鹿島神社縁起

岩舟町三和、天平年間に行基がこの地を訪れ、奇瑞(未詳)を感見し常陸の鹿島神を迎え祀ったという。 (『岩舟町の歴史』p7392)

富士山のご幣

昔、駿河の富士山を登る人は、岩舟町の富士山(ふじやま)におこもりして無事に登山できるよう祈願してから登った。 ある時、富士山の神社を直すので、ご幣を一時総代さんの家へ持って行ったが、その晩火事があり、総代の家は焼けた。 後になって富士山のご…

小野寺七水

灑(れい)水井(大慈寺) 慈覚大師に供えた水 石清水(八幡宮西) 石清水八幡宮の水を持ち帰り、小野寺の八幡宮にかけた所水が湧きだした。 花川池(浄光寺)不詳 独古水(広戸沢) 日照りの時に慈覚大師が独鈷で打ったところ水が出たので独古水。 白鞍渕(…

小野寺七木

楠木(村檜神社境内)蘇訪(村檜神社境内)姫小松(村檜神社境内) 寿永のころ義経が東北に向かうとき、尾張の国の熱田神宮の御神木を分けてもってきたもの。 雲赤梅(大慈寺境内) 大師が仏前の梅をさしたところ根が付き大木になった。 荷の木(浄光寺)大…

小野寺の七石

岩舟町小野寺に伝わる。 ①黒岩座禅石(大慈寺奥の院)慈覚大師が修行をしたところで護摩を焚いたので土の中から炭が出る。心の穢れた人には登れない。 ②大黒石(村檜神社)承平二年(932年)正月甲子の日、藤原秀郷にいわれのある石という。 ③牛首石(村…