とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

化け猫

南河内につたわる話。
昔、お坊さんになりたい猫が毎晩棒をくわえてきては、お坊さんの身体を測っていく。
本堂の下に猫はお坊さんが入るだけの穴を掘った。
測り終えたら猫はお坊さんの喉笛くわえて殺し、
猫がお坊さんに化けて、お坊さんのことは縁の下にくわえていって埋めてしまった。今までは魚を食わないお坊さんが食べるようになったので猫だとわかったという。

(『南河内町史』民俗編 p988)