とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

蛇(縞蛇・クチハビ・カナワ蛇)

栃木県那須郡大山田村での調査報告「民俗採訪」に「縞蛇は人を食う」とある。
またクチハビは長さが五十センチほどで体に星があり、触ると人も蛇もともに死ぬという。
「カナワ蛇は小さな蛇で体に赤い筋があり跳び上がる」ため、「木に登っても跳びかかってくる」という。蛇に対する多様な知識があった。

( 國學院大学民俗学研究会編・発行「民俗採訪」 昭和二十八年度号 1954年 p19)