とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

八ツ目鬼

逆川村では十二月八日と二月八日に屋根に目篭を立てる。八ツ目鬼が来ても自分より目が多いので恐れて家へ入らないからだという。
(高橋勝利「俗信 かごに関するもの」高橋勝利編「芳賀郡土俗研究会報」2号 芳賀郡土俗研究会 1929年)
それを受けて高橋への山本靖民という人からの書簡に「カゴの俗信、礼は当玉川村でも約二〇年前迄は行はれてゐた事がわかりました。八ッ目ドウと云ひました。一月八日ニ之を行ひました。」という記述がある。
(高橋勝利『南方熊楠芳賀郡土俗研究」』日本図書刊行会 1992年 p201)

コト八日の伝承。