とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

2018-10-06から1日間の記事一覧

くまんざばばあ

栗山村に伝わる山姥。熊野沢婆。熊野沢(くまんざ)は栗山村の川俣の近くの大きな沢。イワナやサンショウウオなどを採集できる、人々の生活に欠かせない場所であった。そこに住むといわれた婆。 以下の昔話にくまんざばばあは登場する。 くまんざばばあに会い…

山の神と狐

那須郡大山田村でいわれる。 山の神の怒りで子どもが狐に殺されることがある。母親がどんなに強く子どもを抱いて寝ても知らぬ間に子どもはいなくなり、囲炉裏の中で死んでいるという。(民俗採訪 p19) 子どもが事故に会い、山の神や狐の仕業とされたものだろ…

河童(那須郡大山田村)

那須郡大山田村で言われる。川で水浴びをしていて時々人間がケタケタと笑って沈む。 程なくプウーッと浮かんでくるが、死んでいる。河童に内蔵を食われたからだ。 河童に引きずり込まれる人は肝が紫色であるという。 (『民俗採訪』 p19)