とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

2018-08-14から1日間の記事一覧

村檜神社の瓜

岩舟町小野寺の村檜神社に左甚五郎が日光へ行く途中に立ち寄り、本殿の左の柱にまくわうりを彫っていった。季節によって色が変わったり、何か変わったことが起こる前には色が変わるといわれている。 (岩舟町教育委員会編『岩舟町の歴史』岩舟町 1974年 …

餅呼び地蔵

岩舟町や大平町に伝わる。 富田宿(大平町)に一郎兵衛という餅屋がいた。この人は岩舟の地蔵を深く信心していたので、正月には大きな餅を供えていた。 その子の次郎兵衛の代になってからは、少し小さな餅にした。すると貧乏になり、孫の三郎兵衛の頃には正…

岩船山 孫太郎尊

岩舟町に伝わる。孫太郎尊はこの山の地主権現で天狗といわれ、羽団扇を紋にしている。 隣の村に昔、毛虫大尽という情け知らずの嫌われものがいたが、ある夏の夕方、孫太郎尊の社から一羽の大きな烏が出て、毛虫大尽をくわえて飛んでいった。着ていたものはひ…