とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

宇都宮城の釣天井

本多正純が徳川家の将軍を宇都宮城で暗殺するために、釣天井をつくらせた。
釣天井とは、その名の通り、吊り下げられた天井で、部屋にいるものを天井を落として殺す仕掛けである。
その際、その秘密を知る大工は殺された。しかし、大工が幽霊となり真実を知らせたという話もある。
この吊り天井伝説は人口に膾炙し、まま歴史として語られることもあるが、史実ではなく、宇都宮城に釣天井があったこともない。
講談などで広まった伝説である。
宇都宮動物園には釣り天井を再現した施設もつくられたほど知名度があった。平成の初期には編者も家族で訪れた。




参考
宇都宮城ものしり館