とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

坊主の幽霊

塩谷郡藤原町三依に伝わる。
ある女が夜道をくると、白い行衣を着た僧らしい人影が前を歩いていたので、道連れになろうと急いで追いつこうとすると、その姿はパッと消えたという。村の人に聞くと、その付近はかつて旅僧が足を踏み滑らして死んだところであるという。

(尾島利雄編『日本の民俗 栃木』昭和47年 第一法規出版 p231)