とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

お花渕

 塩谷郡喜連川町に伝わる。

 昔、お花という娘がいたが、ある事情により両袖に石をいっぱい入れて身投げをした。それからお花渕というようにになった。荒川・内川の落ち合ったところから少し下ったところである。死体は見つからず、今も堰普請はじめると、たとえ晴天の日でも雨が三粒なりと降ると言われる。(喜連川町誌編さん委員会『喜連川町誌』栃木県塩谷郡喜連川町 1977年 p523)