ノッペラポンのキンライライ
尻取り文句にノッペラポンのキンライライが出る。
高橋勝利が子どもの頃に尻取り文句のノッペラポンのキンライライについて聞いたことには、金来寺の和尚の顔は一つ目のノッペラポンで、それににらまれると一つ目にされてしまうというようなことであったという。高橋は「この和尚ひどい邪眼であると思ふ。」とのべている。
また、最後にこのノッペラポンのキンライライの出所を教えてほしいと「芳賀郡土俗研究会報」の読者に投げ掛けている。
ノッペラポンのキンライライという歌詞はキンライ節から来たもので、尻取り文句に転用されていたのだろう。
邪眼という語は邪視と同義とするならば、見られたものが害を受ける目のこと。南方熊楠がevil eyeを訳し邪視という語が使われるようになった。交流のあった高橋勝利も使っていたのだろう。
(芳賀郡土俗研究会報)