とある地域の妖怪事典blog

下野国を中心として、怪異妖怪俗信など広く拾っていきたいと思います。地域の文化や伝承の再発見、教育のためなど広くご活用いただければと公開しました。

神の真弓

大平町真弓に伝わる。

諏訪神社(磯山神社)にかつては大木がそびえていた。
当時の人々は巨木のうろに大蛇がいると近づかなかったが、ある若者が勇ましいところを見せようと、木の枝を折って自慢をした。
するとその枝は光り、人々はあまりの立派さに驚き、大きな噂になった。
時の天皇に献上され、都の学者が神の遊ぶ真弓であるとしたので、
それから地名が真弓となったといわれている。

( 大平町図書館編『ふるさと民話 大平町ふるさと民話 おおひら風土記』平成3年p62)