2018-04-14 悪鼠・頼豪阿闍梨 小山市土塔には来鼠(らいそ)塚という塚がある。 昔、三井寺の頼豪阿闍梨は、延暦寺を呪うため護摩を焚いたが、満願の百日目に死に、石の体と鉄の牙を持つ八万四千匹の大ネズミとなって延暦寺に押し寄せ、仏像、お経を食い破り、諸国をかけめぐって田畑を荒らした。 この鼠が下野に来た時に、勝軍地蔵が現れて、悪鼠を塚の中に封じ込めたという。 尾島利男編『下野の伝説』 p74 小山市土塔の愛宕塚の別名である。(『小山市史』)