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南河内町薬師寺に伝わる。
薬師寺の三丁目の小島という家の倅は何十年も家を開けていたという。
ある時、何十年ぶりに帰って来て、母に寝ている所は決して見ないでくれといった。
しかし、母は我慢が出来ずに覗いてしまった。すると、「からす天狗」が座敷に羽をいっぱい広げて寝ていたという。
見られたため、家に息子は帰らないことになり、その代わり、薬師寺に嵐は来ないようにすることを約束したという。
それから何十年か後、大きな嵐が二度続けてきたため、小島天狗が死んだのだろうということになり、雷電様の祠を建ててお祀りした。そのため、この辺りは天狗山と呼ばれている。
(p112~115)
2018年現在の雷電神社